配色理論の概要
以下の1~4の原理に基づく色は、調和し一体感がある為、コーディネートする時は1色につき0.5色前後のイメージで数えます。
例えば、肌色と髪色とトライアド配色を組みまわせた時、実際は2+3で5色ですが、2+2で4色くらいのイメージになります。
※パーソナルカラーに則って配色すること。/undefined/beginner1_1
面積が多い色のイメージが強まります。
色数と色合いでイメージが変わります。
・多い×明るい=賑やか
・多い×暗い=複雑
・少ない×明るい=ハッキリ
・少ない×暗い=静寂
・多い×明るい+多い×暗い=ごちゃごちゃ
・多い×暗い+少ない×明るい=奥深さとインパクト
1.秩序の原理
ある一定の法則によって選ばれた色は調和する。
色相環上に三角形や四角形を書いて、頂点の位置にある色を選ぶだけで、いい感じの色使いになる。
※厳密に正三角形、正四角形、正五角形、、、である必要は無い。
ブルーベース、イエローベース、どちらにも偏っていない方に似合いそうな配色。/undefined/beginner1_1
例)
・トライアド配色(色相環を正三角形で3等分した位置にある3色の配色)
・テトラード配色(長方形)(色相環を長方形に4分した位置にある4色の配色)
・テトラード配色(正方形)(色相環を正方形に4等分した位置にある4色の配色)
2.類似性の原理
共通性がある色同士は調和する。
例)
・明度に変化を持たせた配色
・彩度に変化を持たせた配色
・アナロガス配色(色相環で隣り合う色を組み合わせた配色)
3.明瞭性の原理
色相・明度の差が大きい明快な色同士は調和する
例)
・コンプリメンタリー配色(色相環の正反対にある色同士の配色)
・スプリット・コンプリメンタリー配色(基準色とその補色の類似色を使った配色)
・補色・反対色(ムーン&スペンサーの調和論)
・白黒
4.なじみの原理
自然界にある色やよく見慣れた色の組み合わせは調和する
例)
・アースカラー
・ビタミンカラー
・ベーシックな色(黒、ベージュ、ブラウン、グレー、紺、白)
▼配色理論 ジャッドの調和論
https://techblog.nhn-techorus.com/archives/13273
▼配色パターン ヨハネス・イッテンの調和論
https://www.colordic.org/colorscheme
補色・反対色とは
色相環の正反対or反対に近い色。黄色に対する、青紫ピンクの範囲。
ハッキリとした印象。
▼配色の調和 ムーン&スペンサーの調和論
https://www.toyoink1050plus.com/color/chromatics/basic/006.php
イメージから配色を選ぶ
様々なモノや言葉、場所、シチュエーションにはイメージされる配色というものが存在します。
▼イメージ
https://www.canva.com/ja_jp/learn/100-color-combinations/
▼和風
https://nipponcolors.com/#chojicha
▼感情
https://ironodata.info/colorscheme/words/
その他、ファッションでよく言われる色理論
締め色
印象が引き締まる色。控えめに見せる色。
黒or黒に近い色。
生地の風合いが分かりにくくなるせいか、のっぺりとしてしまったり、
そこだけ浮いてしまったり、重たく見えたり、しやすい。
例)
黒
ネイビー
チャコール
ブラウン等
差し色
全身を落ち着いた色合いでまとめた場合に、
アクセントとなる鮮やかな色をポイント的にコーディネートのどこかに取り入れるのが差し色。
差し色を使うと、コーディネートに明るい印象が加わって、
地味に見えたり重く感じたりするのを防ぐ効果があります。
差し色は見る人の視線をその部分に集める効果があるので、体型カバーの効果も期待できます。
▼差し色とは
https://woman.mynavi.jp/article/191017-3/
珍しい色
あまり見ない珍しい色は、雰囲気を出しやすいです。
例えば、
ニュアンスカラー(形容し難い微妙な色、グレーがかった色)
ただ、明度も彩度も中間的で、曖昧な色なので、
はっきりとした色と合わせると汚れたような色にみえたりします。
ニュアンスカラー同士合わせるのは良いですが、
実際に生地を合わせて比較してみないと、明度・彩度・色相がどの程度類似して調和するか判断しにくいです。
重い・軽い
明暗の割合で重さのイメージが決まります。
全体的に明るい色だと、軽いイメージ。
全体的に暗い色だと、重いイメージ。
上が明るく、下が暗い…下重心。安定感がある。
上が暗く、下が明るい…上重心。変わった印象。
▼参考
https://webnaut.jp/design/640.html
明暗・彩度・清濁の区切り方
明暗・彩度・清濁を切り替える場所をどうするか意識する事よっても、印象が変わってきます。
明暗・彩度・清濁の境目は、グラデーションやボーダーを用いて、境界を曖昧にするのも、調和が生まれる為良いです。
日本人は、髪色、肌色、瞳の色の明暗の差が比較的明瞭なので、コーディネートもある程度明瞭な明暗の差があるものを組み合わせると似合い易いです。なので、色の区切りを意識する事の重要度がより高いと思われます。
わかり易く、『白、黒』の色に限定して説明しています。
▼清濁
https://www.toyoink1050plus.com/color/chromatics/basic/009.php
基本
・ウエスト回りを区切る。
髪色、トップスは白。ボトムス、靴下、靴は黒。等
髪色は黒。トップスは白。ボトムス、靴下、靴は黒。等
髪色は黒。トップスは白。ボトムスは黒。靴は白。等
・区切らない
全身黒、等のワントーン。
・髪だけ区切る
髪色は白。他は黒。等
・足回りを区切る
髪色、ワンピースは黒。ボトムス、靴は白。等
髪色、トップスは黒。ボトムスは白。靴は黒。等
・髪と腕回りで区切る
髪色、ジャケットは黒。トップス、ボトムス、靴は白。等
・ウェスト回りと腕回りで区切る
髪色、ジャケットは黒。トップスは白。ボトムスは黒。靴は白。等
不自然になり易い
部分的に色を変えると、そこだけ浮いて見え易いです。
・真ん中だけ区切る
スカートだけ白、他は黒。
インナーだけ白、他は黒。
ベルトだけ黒、他は白。等
・足だけ区切る
靴だけ白、他は黒。等
・頭と足だけ区切る
帽子と靴だけ白、他は黒。等
・小ものだけ区切る
眼鏡だけ白、他は黒。等
自然にしたい場合は、
他の場所にも同色や中間色、差し色等を付け足すと、調和が生まれます。