似合う色の定義
似合う色の定義は、人によって主義主張が分かれるかと思いますが、
(外見に合うことを重視すべき、内面に合うことを重視すべき、、、等)
ここでは、以下のように定義します。
似合う色=肌の色に合う、かつ、性格に合う。
肌の色に合う
パーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断についてご存知の方も多いと思います。
ご存知無くてもこれから説明するので大丈夫です。
ざっくり言うとパーソナルカラー診断とは、以下のような診断です。
パーソナルカラー診断=肌・目・髪の色に似合う色を教えてくれる診断
フォーシーズ女性 フォーシーズン男性
無料パーソナルカラー診断
以下のURLで無料で診断することができます。
診断したことが無い方は、まずこちらをお試し頂けたらよいと思います。
https://www.forstyle.biz/fashion-harmonization-method/personalcolor/#typecode
日本人は人それぞれ肌の色が違う
「日本人なんて、みんな同じ肌の色でしょ?」と思う方も居るかと思います。
確かに多国籍国家と比べれば、そんなに大きくは変わらないです。
ですが、同じ日本人でも、よく見ると多種多様な肌の色をしています。
パーソナルカラー診断の理論を学び、自分と他人を比較すると、それが理解できると思います。
なんで日本人の肌の色は違うか?
特に日本人は、世界的に見ても、遺伝的に個人差が大きい多種多様な民族と言われています。
どういうことかというと、まず、人間はアフリカで生まれ、そこからアフリカを出た最初の民族系統1、
2番目にアフリカを出た民族系統2、3番目にアフリカを出た民族系統3、を先祖としているのが日本人です。
これほど多種多様な系統が混じっているのは、他国ではあまり見られない珍しい特徴です。
純粋な日本人なのに、インド人みたいな顔している人見たことありますよね?
それは、こういうルーツがあるからで、自然なことなんです。
私もこの分野について専門では無いので、詳しくはこちらを確認して頂くとわかりやすいかと思います。
https://www.yoshiteru.net/entry/20130522/p1
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2020/20200306_2
日本人らしくない画像
パーソナルカラー診断の理論
赤みと黄み(ブルーベースとイエローベース)【追加情報】
ここでは説明の便宜上、赤みと黄みを以下のように定義します。
赤み:赤~青
黄み:オレンジ~緑
パーソナルカラー診断の一番ベースとなる理論は、
『肌の色は、赤みと黄みのバランスが良い方が、より健康的で魅力的に見える。』『肌、髪、目の色と統一感のある規則性のある色を着ると美しく見える。』
という理論です。
▼以下は、『女性たちは、黄味と赤味の強い肌の男性が最も魅力的であると判定した』という論文ですが、男女関わらず同じことが言えそうでは無いでしょうか?
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/3357/
赤い顔、黄色い顔、、どちらも、不健康なイメージではありませんか?
赤ら顔黄色い肌
▼異性にモテたいならニンジンを食べたほうがいいという論文(人参を適量摂取するとベータカロテンによって、程良くオレンジがかった肌色になり、健康そうに見え、魅力的と評価される。)
https://www.lifehacker.jp/2017/03/170304_carrots_healthy.html
▼ジャッドの調和論(1955年発表された論文)の類似性の原理によって、肌がピンクならピンクを着る、黄色なら黄色を着ると美しく見える。
https://techblog.nhn-techorus.com/archives/13273
そこで、赤みと黄みのバランスを最適化すること、色を調和させること、が重要になります。それを叶えるのがパーソナルカラー診断です。
色相対比の錯覚の原理を使うことで、すっぴんでも赤みと黄みのバランスの良い健康的な肌の色に変わったように錯覚させることができます。
(当たり前ですが、健康に難があったり、食生活の乱れがある事で顔色が悪いのであれば、錯覚を頼る前にまず体調を整える必要があります。)
▼色相対比の錯覚
色相対比
▼以下の画像は左の方がより青みが強い色を合わせている為、パッとみ肌がオレンジに見えませんか?よく見たら同じ肌の色にも関わらず。(ちょっとこの画像では解りにくいですね。。すみません。)
青はオレンジを強調し過ぎる。
そういった理論の特性上、パーソナルカラー診断通りに従うと、『健康的で魅力的に見えます』
しかし、それは個人の主義主張とは異なる場合も、当然でてきます。
誰でも健康的に魅せたい訳ではありません。ちょっと病んでそうなクールな肌に憧れる方も居るでしょう。
内面が、元気なことが取り柄でない場合、違和感が出てしまうこともあります。
ただ診断に従うだけではなく、本人の好みに合わせて、微調整することをおススメします。
また、赤みと黄みのバランスが元々優れている場合、
無理にブルーベースとイエローベースに分ける必要はありません。
日本人は欧米人と比べグリーンベース(ブルーとイエローの中間)が多いと言われています。
(※ブルーベースとイエローベースとは、パーソナルカラー診断の専門用語です。詳しくはこちら。)
(因みに、赤みと青みはヘモグロビン、黄みはカロチンとフェオメラニン、の色なんだとか。)
(静脈がなぜ青く見えてしまうか。http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/veinillusion.html)
静脈錯視の画像
明暗・鮮やかさ
赤みと黄みの次に、明暗・鮮やかさを考慮し、似合う色を診断していきます。
明暗:地黒か色白か。
基本的に生まれもったメラニン色素(茶~黒色)の量と馴染ませます。
(日焼けでパーソナルカラーは基本的に変化しないが、真っ黒な肌には真っ白な服が似合う。)
※色白に見せたい場合、明度対比という錯覚を利用し、黒を着ると良さそうですが、
https://tinyurl.com/y4gx574c
黒には赤みと黄みとメラニン色素を強調する作用もあり、色白に見えないことが多いです。(彩度対比)
肌の色とは反対の青~緑色等も、血色がよく見えるので、色白に見えないです。(補色対比)
色白に見せたい場合、ご自身の肌の色より少し暗いブラウンやグレージュ等、メラニン色素が目立たなくなる色が良いです。
▼メラニン日本人はユーメラニンが多い
https://www.hairsalon-iwasaki.jp/column/skill/186/
明暗
鮮やかさ:赤みと黄みの量。
基本的に生まれもった赤みと黄みの量と馴染ませます。
(鮮やかでない肌の人でも、ブルーベースの人なら鮮やかなブルー、イエローベースの人なら鮮やかなイエロー、が似合う。)
赤みと黄みの強い健康な肌に見せたいなら、肌の色より少し黒っぽい色を着るのがおススメです。(彩度対比)
肌の色とは反対の青~緑色等も、血色がよく見えるので、健康的に見えます。(補色対比)
逆にクールな肌に見せたいなら、肌の色より少し鮮やかな色を着るのがおススメです。(彩度対比)
https://tinyurl.com/y4gx574c
▼鮮やかな肌、目、髪 ▼くすんだ肌、目、髪
鮮やかな色 くすんだ色
日本人はソフトな肌色が多い印象ですが、髪色は黒に近くソフトでない色が多い印象で、そのような色に統一感の無い場合は、髪色を少しソフトな色に染めた方が、テクニカルな事をあまり考えなくても、統一感を出しやすく簡単におしゃれっぽく見え易いです。
コントラスト:明暗・鮮やかさの差。
コントラストの強い方とは、白い肌に黒髪、真っ黒な黒目、アイライン、アイシャドウ。長い真っ黒な睫毛。白い肌に赤い頬。艶やかな光沢のある肌や髪。纏め髪やウェットなスタイリング。単色の鮮やかなヘアカラーor明瞭なポイントカラー。彫りの深い顔。立体的な体型。等
メリハリがあり、テンポの良い、明瞭、尖った、騒々しい、モードな、イメージ。
鮮やかな色、バイカラー、モンドリアンルック、ラメ、エナメル、サテン等、が馴染みます。
ぼんやりソフトな色や素材、繊細なグラデーション、複雑な色、ドライなスタイリングは不向き。
コントラストの弱い方はその逆で、安定した、緩慢な、複雑な、穏やかな、静かな、ナチュラルでクラシカルな、イメージ。
コントラスト コントラスト2
肌馴染みのいい色を身に着けることで、熱でもあるような暑苦しい顔色、病に伏しているような顔色、になるのを防ぎ、
色に統一感が生まれます。
パーソナルカラー診断と顔立ち
パーソナルカラー診断では顔立ちについて問われたりします。
個人的な意見になりますが、、似合う色と顔立ちは、基本的に無関係であると私は思います。
どんなにかわいい顔でも、肌の色がダークなら、淡いピンク等は似合わないからです。
具合の悪そうなかわいい顔になってしまいます。
肌馴染みのいい色の中から、なるべくかわいらしい色を選ぶべきです。
例外的に、
春と秋の中間のような肌の色の場合、かわいいイメージの強い春をおススメするのは正しいと思います。
パーソナルカラーは変わらない?
パーソナルカラーは一般的に一生変わらないと言われています。
ですが、それは古い理論だそうで、以下の要因で変わる可能性もあります。
1.日焼け
真っ黒に日焼けすると、真っ白な歯や服が似合いますね。
日焼け
2.体調、食生活の変化
・顔色が赤い……発熱、高血圧症、激辛料理やアルコール、肌荒れ
・顔色が黄ばんでいる……肝臓や胆のうの病気による黄疸、カロテンを沢山摂取している
赤ら顔黄色い肌
3.加齢
肌の色のくすみが強くなったり、肌の艶が無くなりマットになったり、髪が柔らかくなったり、髪色眉毛睫毛の色がグレイッシュになったり
子供 老人
4.気温
日本は季節によって気温差が大きい為、パーソナルカラーは変化します。
夏は暑いので、血色は良くなりますし、
冬は寒いので、血色が悪くなり手が真っ赤になったりします。
真冬にネイルをした時、家の中では似合っていたのに、外に出て手が真っ赤になったら、
似合わなくなった等、無いでしょうか?
パーソナルカラーは、どこまで気にするべき?【更新】
パーソナルカラー診断後、顔周りのみパーソナルカラーを意識して、顔色だけは悪く見えないようにする方もいますが、基本的には身に着けるもの全てをパーソナルカラーで統一する事をお勧めしたいです。
色の調和理論の特性上、髪色、目の色、肌色、服の色、等全体の色に規則性や統一感を出し調和させると、それだけで垢抜けて美しく見え、簡単にオシャレに魅せ易い為です。
新しく何か身に着けるものを買い足す場合は、写真だけだと色が似合うか判断し難い為、できるだけ実物を手に取って鏡の前で合わせる事をお勧めします。
(内面の表現を重視する場合、敢えてパーソナルカラーを無視しても良いです。)
性格に合う色
性格に合う色
性格に合う色とはなんでしょう?
パッと思いつくのは、赤は元気、オレンジは暖かい、青はスマート、、、等でしょうか?
上記のものは、色相、ですね。
他にも、色の鮮やかさ、色の明暗、といった要素があります。
ビビッド:鮮明なハッキリとした、鋭い、インパクトのある印象
ディープ:深い、重厚、暗い、神秘的な印象
ビビッド ディープ
ライト:光が刺すような、清々しい、柔らかい、印象
ダーク:曇った、重い、アンニュイな印象
ライト ダーク
パーソナルカラー診断で、似合うとされた色の中から、
上記のように色の性格を踏まえて、自分の色を選ぶとよくお似合いになるはずです。
勝ち色
勝ち色(ポテンシャルを発揮し易い色)というものもあるらしいです。どれ程効果があるか試した事はまだ無いですが。
▼参考
https://tinyurl.com/y8czdwfz