lesson2日目:ファッションを取り巻く経済と社会の情勢

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ファッションと時代

時代の流れが読めないのは、ファッション業界の人として、ファッション好きとしては、大問題です。

ファッションはいつも時代に影響されてきましたし、
ファッションで成功した人達は、時代をいつも先駆けていました。

時代の流れがわからなければ、
将来性の無い、目先のものに飛びついて、お金も時間も無駄にしがちになりますし、
古い常識に囚われてしまいます。

時代を理解する為、ちょっと勉強するのは怠いかもしれないですが、、
最低限の日本や海外の社会情勢、経済、デジタル化の波、について理解が必要になります。
ここではそういった事柄について、ざっくり簡単に説明していきます。

時代の流れに注意を向け、未来を創造するのは、AIには苦手と言われる分野ですし、
とても人間的で楽しいものです。
その楽しさを多くの人に知って頂けたら嬉しいです。

とか言いつつ、私も社会・経済・IT分野について勉強中でして、
以下は参考程度にして頂けたらと思います。

ァッションと日本

まず、日本の問題について、

経済産業省の取組

デニムが有名なのは知っていましたが、他にも有名な生地の産地や企業が沢山あるんですね。

▼経済産業省の取組
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/fiber/pdf/1806seni_kadai_torikumi2.pdf

少子高齢社会、人口減少と生産性

少子高齢社会、人口減少により、日本の経済規模はどんどん縮小していくのは自然な事と言われています。

しかし、経済規模が縮小すると、これから増える予定の高齢者の医療費負担、年金、等
国が支払うことができなくなってしまいます。
若い世代も、経済が縮小すれば、利益を得るのが難しくなり貧しくなります。
経済が縮小しGDPが低下すると、国際競争力を失います。

それに対抗するべく、
近年は、人口が少なく小さな労力でも大きな利益生む仕組みを作り、コストパフォーマンスを改善する、 働き方が強く求められています。

その新しい働き方を支えるものが、ITやDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業の変革、 それを後押しする政治政策(中小企業の淘汰・合併・変革促進、再教育、等)、と言われています。

これは、ファッション業界にも大きな影響を与えています。

▼日本経済、政治政策について
https://tinyurl.com/yy95t3an

▼日本の国際競争力
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00157/071400004/

ファッション業界とファッションリテラシー

昔ながらのファッション業界のビジネスモデルとして、
ファッションに疎い人達に、『これが流行りだよ』と言って売り込むという手法があります。

昔は、ネットやSNSもありませんでしたから、そうやってファッション業界が団結して、
宣伝を沢山すればみんなそれを信じ、トレンドを作ることは比較的簡単でした。
トレンドを作れば、楽に商品を沢山売ることができました。

しかし、今は何でも調べようとすれば簡単に無料で調べられる時代になって久しいです。
なので、昔のように、ファッション業界の宣伝を信じる人は少ないです。
それに、不況の為、流行っているだけで高い服を買う人は少ないです。

昔は、ファッションリテラシーの疎い人が大多数を占めていると、大きな利益になっていましたが、 今はどうでしょうか?
その恩恵にあずかれているでしょうか?
その昔ながらな手法を踏襲し続けて良いものでしょうか?


私個人としては、
これからは、一般の方にファッションリテラシーを積極的に高めてもらおうと教えるべき時代だと思います。

理由は、
日本が経済的にも見た目も心も豊かになる為です。
詳しくは、以下のような理由になります。

日本のファッションがクールだともっと国内外に印象付けられれば、付加価値が上がり、利益が生まれます。
日本のファッション業界もより潤うはずです。

ですので、一般の方やファッション好きの方、ファッション業界の方、にはもっとファッションの基礎や応用の知識を、 積極的に惜しみなく後継し、日本のファッションのレベルの底上げし、日本のファッションの進化スピードを速めるべきです。
日本はまだまだ比較的豊かな国ですし、独自の文化があるので、正攻法で成功できるポテンシャルがあると思います。戦前くらいまでは日本は美の国として有名だったようですし。

従来の素人を惑わせるような手法より、ずっと精神衛生上良い、楽しい仕事になると思います。
従来の手法は、女性の醜形恐怖、拒食症、を増やした要因では無いでしょうか?

個人的に、正しい知識を元に沢山の人とファッションについて楽しく会話できた方が、 うれしいですしね。

このサイトの情報も、ファッションに興味がなくても全員知っている一円の価値もない常識となるのが良いと思っています。

▼ファッションの流行とインターネット
https://bamp.media/column/nagahashi01.html
▼キャッチコピーは不安を煽ると効果的
https://design-kotu.com/2019/11/05/psychology-anxiety/

ファッション業界の衰退と格差

百貨店の衰退

ファッション業界は不況に陥り、優秀な人材が不足し、レベルが低下してしまいました。
長い不況により、安く質の高い服が増えてしまいました。
昔ながらの百貨店等は、危機に瀕しています。

▼日本のアパレルの危機
https://toyokeizai.net/articles/-/324022

▼アパレルの繁栄と衰退
https://www.fashionsnap.com/article/2017-07-25/fashion-into/

▼昔は高い服が売れた理由
https://style-picks.com/archives/3873

ユニクロ、しまむら、フリマアプリ、インフルエンサー、等の成功

一方で、的確に時代のニーズに応え、成長した企業もあります。
もしかすると一部の勝ち組企業だけが生き残り、みんな同じブランド(ユニクロ、外資DX系アパレル、等)を着る傾向が強まるかもしれないですね。

▼アパレル業界で広がる格差
https://blogos.com/article/441040/

ァッションと海外

海外では、ファッション業界の経済規模は拡大しているようですね。
日本も海外のように、ファッション盛り上がってくれないかな。輸出できないかな。

韓国

正直個人的に、10年程前は、そんなにおしゃれだと思わなかった韓国ファッションですが、 近年は、ちょっと日本とは違うセンスの韓国ファッションを楽しむ若い子を、 沢山目にするようになりましたね。確実に、若年層のハートを韓国に持ってかれています。。日本頑張って。。

韓国発の多くのものが日本で流行ったりしているようなので、 今後の動向も定期的にチェックすべきだと思います。

▼韓国ファッションとは
https://www.norda.jp/blog/2020/04/08/203010
https://lab.fril.jp/1522-2

▼韓国の一人当たりのGDP
https://diamond.jp/articles/-/229993

▼韓国企業(GENTLE MONSTER)とアレキサンダー ワンのコラボ
(アレキサンダー ワンは、ブルガリ、アディダス、ユニクロ、H&Mとコラボしている。)
https://www.wwdjapan.com/articles/680041

▼韓国のアイドルのファッション
https://www.youtube.com/watch?v=ioNng23DkIM

中国

市場自体の規模感、安価であることも魅力的ですが、
テクノロジーへの投資が積極的な面も、定期的にチェックしたいですね。

▼中国アパレル業界
https://toyokeizai.net/articles/-/304854

▼中国ファッション市場
https://chai-memo.com/2017/07/14/0711report/

▼AliExpress(注文から受け取りまで最大40日掛かるが、非常に安い。)
https://best.aliexpress.com/

欧米

イギリスの会社

-boohoo
急成長中のECファストファッションブランド。

-EDITED(エディテッド)
ファッション情報のビッグデータ分析を専門に行っている会社。
boohoo社も導入しており、40%収益アップの効果があったそう。
ZARAやトミーヒルフィガーなども導入しています。

アメリカの会社

-STITCH FIX(スティッチ・フィックス)
AIとスタイリストがユーザーのサイズや好みに合わせた服やアクセサリーを選んで提案してくれる。
AIやビッグデータの活用し、 物流システムの最適化、次にはやる洋服の予測と仕入れ、カスタマーサービスなど も行うことで短期間で急成長を遂げた。

-Amazon
試着サービスを展開中。規模が大きい。

ァッションとインターネットやSNS

近年では、インターネットやSNSの普及により、個人情報が少しでも漏れてしまうと、 名前や住所がわかってしまうケースが急増しています
(クワガタが玄関にいたという、ツイートで身元が暴露されてしまったケース等、、)
(SNSにアップした子供を狙った犯罪等、、)

リアリティ番組の出演者の自殺問題等もあり、 SNS上での誹謗中傷が問題になっています。

そういった時代の流れもあるので、今後はデザイナーも積極的に顔を売ることは、 減少傾向にあるのではないかと思います。

デザイナーの華やかなイメージも減るんじゃないでしょうか。

24時間でSNS投稿が消える機能等、技術の進歩によって、 個人情報が以前のように守られれば、話も変わってくるかもしれないですが。

ァッションとAI

AIはどこまで仕事を奪うか

正直、ほとんどのファッション関係者はAIやIT技術によって職を失います
変に安心させたくはないので、厳しめに言います。

よくあるようなデザインを作ること。
よくあるスタイリングをすること。
よくある接客をすること。
これは、AIやIT技術の得意な仕事です。

▼詳しくはこちら
https://tinyurl.com/y58dx93a

AIに期待するもの

私は、個人的にpythonでトレンド予測AI自作してみたいです。
完成できる自信は無いですが。。

将棋の棋士の方もAI使って勉強した成果を、対局に活かしてるそうなので、 ファッションも積極的にやっていきたいですね。
そして、人間だけではAIだけでは辿り着けない、至高の領域を見れたら、、凄くないですか?

AIって将棋は得意だけど、デザインは苦手だそうなので、そこまで大きな成果は期待できないかもしれないですが。。どこかの企業が実現するでしょうか?

ァッションとSDGs